あらすじ

幼稚園の放課後、滑り台の上であそぶあすかは、友達の及川由佳ちゃんと押し合いになってしまいます。手すりの間から落ちてしまった由佳ちゃん、怪我は軽い捻挫と擦り傷ですんだのですが、3日幼稚園を休ませるなんてできない、という由佳ちゃんの母親。麻美はうちで預かりましょうか?と提案します。
パジャマに保険証まで預かって三日間フルで由佳ちゃんの面倒を見ることになった麻美、あすかがジェラシーしちゃったり、幼稚園に行きたがらなかったりというおまけもつきましたが、無事由佳ちゃんの捻挫が治ります。
渡し忘れた保険証を返しに及川家にいった麻美は、大泣きする由佳ちゃんを見てしまいます。聞けば、泣いているのは麻美のせいだって。田所家で毎日食べた手作りのおやつを食べたいというから、家ではできない!と叱られたのだそうです。小さなお好み焼きの具なしのものにちくわやチーズをのせたまるまる焼きや、ゆでじゃが芋にバターをのせたもの、そんな簡単なおやつでしたが、由佳ちゃんにはとってもうれしかったのです。
昼間から酔っ払っている由佳ちゃんの母親を散歩に連れ出す麻美、4人は寒さしのぎに入った喫茶店で可愛いおばあちゃんの店主に会います。可愛い可愛いと由佳ちゃんとあすかに話しかける店主に、「どこがかわいいのよ?子どもなんて」と気持ちを爆発させる由佳ちゃんの母。
「私から見れば、あなたもまだ子ども、出来ない時はゆっくりのんびり。」と語りかける店主に、由佳ちゃんの母親は涙を見せ、「疲れたら、またここにきてもいい?」と差し伸べられた手をつかむのでした。
自分が親に充分な愛情をかけてもらっていないから、今由佳ちゃんに同じことをしてしまっていると気づかされた母は、麻美におやつの作り方やくまさん踊りの踊り方をたずねるのです。
このお話について一言
以前、第30話「ありさんのさんぽ」のところで少しお話しましたが、私は一番初めの子どもの子育て初期の頃、育児ノイローゼ寸前でした。丁度仕事の関係で主人は9時くらいまで帰宅できず、泣き叫ぶ子どもと2人っきりで家の中にこもっているとどうなるか自分でもわからない、と思い、ひたすら外へ出たものです。朝から夜まで、抱っこで(バギーも大嫌いな赤ちゃんでした)近所をうろうろ。へんな親子だと思われたかも知れないけれど、ただ、機嫌よくしてくれさえすれば、と散歩散歩の日々でした。
だから、この及川由佳ちゃんのお母さんの気持ちは想像できます。ご飯を食べさせない、なんてことはなかったんですが。帰省中に実家で、泣き虫の子どもについて母に愚痴ると、「あんたもよく泣く子どもだったわ。2階から放り投げようかと思ったこともあったわ。」と言われました。そうか・・・私もいつも泣いていたんだ〜と納得。同時に投げ落とされなくってほっ。
それからは、今こんなに泣き虫でも、いつか大きくなってこの手の中から離れていくのだから、今の間に一杯抱っこしておこう!と思えるようになったのです。子どもって日々ものすごい速さで成長していますよ、今のこの子は明日には見ることが出来ないんです。ようく目を開いて見届けましょう。時々は写真やビデオに残すこともおすすめ、声だけ残すっていうのもおもしろいですよ。