あらすじ

会社帰り、慶彦は同僚たちとやきとり屋で飲んでいました。夜泣きした娘を抱っこしたのに「ママがいい!」といわれて落ち込む中村に、女の子は小学生くらいになると何を考えているのかわからない、という人、ウチは小3だけど仲良しだ、という人、様々です。
その中で、若いサラリーマンの三田村は、「僕は妻の考えていることもわからない」といい、慶彦を心配させます。1歳の子どもを持つ三田村は、自分が帰宅すると、いやだ帰ってきた、と思われているようだといいます。「いやあ、ほっとするなあ。うちはいいなあ。」と声に出してみたらどうだ、と慶彦のアドバイスがあります。
三田村は、息子が、大切にしているカメラにジュースをかけたことを叱ってから、家庭がギクシャクしてきた、といいます。カメラの件からうちに帰るのが辛いという話を奥さんにしたのかと聞かれ、そんな事をしたら間抜けに見えそうと答える三田村。慶彦は、「いいじゃないか、家のなかではまぬけでぐうたらでも。恥をかいてもいいのが夫婦だぞ。」とたしなめます。
ある朝、たくさんのおもちゃを広げて遊んでいるあすかと慶彦は約束をしました。全部あすかがひとりでちゃんと片付ける、約束を破ったら庭に捨ててしまうって。でも、あすかは約束を守りませんでした。本当に庭に捨てられるあすかのおもちゃたち、泣いて「ごめんなさいです〜」と謝っても、「きみが片付けないからだ!」と聞かない慶彦。しゃっくりと鼻水と涙の洪水の中であすかが寝てしまった後、慶彦と麻美は胸を痛めます。
あすかには恨まれるかも知れないけれど、大きくなったらきっと、どれだけちちとははがあすかのことを大切に思っていたかがわかるよね、と。慶彦は麻美に尋ねます、「オレが帰ると、お、邪魔者が来た!と思うか?」麻美の返事は、「うれしいよ、慶彦が帰ってくると。」でした。
しばらくして、夜寝る前のあすかに慶彦がお話を聞かせました。それは、あすかがちちとははの所にやってきたときのお話。「ちちもははもあすかがきてくれてとってもよろこびました。でも、ちちは時々あすかを叱ります。それは約束を守る、優しくてきちんとした人間になってほしいからです。叱ることがあっても、ちちはあすかが大好きです。」というお話。あすかも真剣に話を聞き、終わった後には「ちち、すき」と言うのでした。
このお話について一言
お母さんと比べて、どうしてもお父さんは子どもと接する時間が少なくなりますよね。お母さんと子ども対お父さんの図式が出来たりして。そうならないためには、お母さんの努力がとっても大切だと思うのです。もし、自分がお父さんのここが嫌い、という不満を持っていても、子どもに言ってはいけません。どうしても愚痴りたいなら、口の堅い友人に!
お母さんがお父さんを愛していなくて、尊敬もしていない家庭で育つ子どもは、自分が尊敬できるパートナーを自分で探し出すことが出来にくいのではないか、と思うのです。相手に全く不満のない夫婦って少ないかも知れませんが、直してほしいことは相手に直接言う。子どもを見方にしようとして、相手を悪く言うことは何の解決にもならないのではないでしょうか。
私が、いくら「うちのお父さんは最高!」と力説しても、子どもには「はいはい」と流されてしまう我が家ですが、これでいいと思っています。両親の仲が悪くて嬉しい子どもはいないでしょう。これまで、子どもに旦那さんの悪いことばかり聞かせてきてしまった人は、まず、子どもの前で旦那さんをほめることから始めてみませんか。