あらすじ

慶彦の会社に入った新入社員、道場果菜は目の覚めるような美人です。道場の特別研修の担当が慶彦に決まり、中村や独身の男性社員たちは慶彦の回りでざわざわ。しかし、無愛想でつっけんどんな道場を慶彦はもてあまし気味。話を聞いた麻美は、その新人がなにか悩んでいるのではといいます。
小学校に上がりたくないと大泣きする男の子をみて、いちねんせいいやです〜となくあすかを見た慶彦は、あすかが幼稚園に初めて行った時にも大泣きしたんだから、一年生も大丈夫と話してきかせます。そして、道場の顔を思い出すのです。
道場のお父さんは、定年退職をしたもののこの会社のエンジニアだったと聞いて、慶彦は機械のメンテナンスを指導しながら道場の心をほぐしていきます。慶彦の言うとおり、笑顔を武器にすることも覚えた道場。特別研修最後のミーティング室にコピー機を持ち込んだ慶彦は、道場を前に出して修理をさせ、「不器用で、無愛想で欠点も多いが、真面目でいいやつだ。よろしく頼む。」と紹介します。ミーティングの邪魔をしたということで、始末書ものだそう・・・
あすかもいちねんせいすき!と思うことができるようになりました。麻美も、お母さん一年生の、いろいろな不安で胸が一杯だった頃のことを思い出します。いろいろな一年生があるけれど、えいやっとドアを開けるとなんとかなるもの。勇気と希望を持って一歩を踏み出しましょう。
このお話について一言
うちの子どもが、新しい環境になじむことがとっても苦手なタイプでした。幼稚園入園前の週1回の幼児教室と幼稚園の最初は、それこそ号泣!!ずーっと泣いてて、私が迎えに行くとまた泣くんです。こちらもかわいそうになって、朝、「お休みにする?」と聞いたことも。でも、休みたくはないんですって。楽しみなんだけど、不安だったのでしょうね。
月日は流れ、いまではすっかり初めての場所も、初めての人も平気。初めて会った同学年の人とメアドを交わしてくるまでになりました。あんなに、ぴーぴー泣いてたのに、と母は感無量です。子どもってこうして一歩一歩前にすすんでいくんですね。
母は、子どもの歩みを邪魔をしないように、押すべきときにはそっと背中を押し、止めるべきときには納得がいくまで説明し、なんにしろ自分で決めたんだといえる選択が出来る子どもになるよう手助けしたいと思います。