第62話「おくすりのじかん」

あらすじ

おばあちゃんの画像

あすかが高熱を出し、脱水症状もあるので入院することになりました。看病についている麻美は、慶彦に電話をかけた帰りに、もう長くないといわれるエイコさんの話を聞いてしまいます。

お手洗いに行った麻美を探して、あすかは一人のおばあさんの病室に迷いこみます。「ははくる?」と尋ねるあすかにその人は、「どこにいたってちゃんと見つけてくれる。お母さんってそういうもんだよ。」と教えてくれます。あすかに「アタシはもうすぐ死ぬんだよ」と言うおばあさん。あすかは、「しんだらどうなるの?」と尋ねます。

おばあさんが話して聞かせてくれた死後の世界は、とても優しく、あすかが目を輝かせてわあっと言ってしまうくらい素敵なものでした。あすかを探しにきた麻美は、そのおばあさんがエイコさんだと知るのです。

あすかと話をするうちに、自分の母の言葉を思い出したエイコさん。それは、「死ぬ前に、自分が受けた嫌なこと嫌な人を全部許して、自分がやった悪いことを謝る。そうしてさっぱり、きっぱり死んでいくんだよ。」というものでした。これまで自分の娘と息子の嫁に辛く当たっていたエイコさんは、「今までのいろんな事許しておくれ。」と謝るのです。天使のあすかに会って、極楽にいく方法を思い出す薬をもらったと微笑むエイコさんです。誰かを許し、誰かに許されるそれが心のお薬の時間なのです。

このお話について一言

エイコさんの話す、死後の世界、とても素敵でした。死んだらまず川を渡る。そこには一面のお花畑、いいにおいのさわやかな風が吹いている。大きくて優しい人が、「よく来たね、よく生きたね。」と抱きしめ、頭をなでてくれるというもの。さらに、そのあと、また、赤ちゃんになって生まれてくるというのです。

昔、近所のお年寄りから聞いた話とはかけ離れています。私の聞いた話は、お寺の地獄絵図そのもののようなおどろおどろしいものだったので。だから、私はこのエイコさんの話を信じたいと思います。大きくて優しい人というのは、自分より先に亡くなった家族なのでしょうね。そして、残してきた子ども達のそばに、また生まれ変わってきたいと思います。

このページのトップに戻る▲

Copyright © 2007 「ぽっかぽか」に学ぶ夫婦円満と育児の秘訣. All rights reserved